
毎年、季節の便りのように空気公団の音楽が届く。それは一通の手紙のように丁寧で温かいものである。それが、秋冬ではなくなんと7月に届く(リリースされる)というから珍しい。記憶によると、空気公団の便りは春か秋が多かった。梅雨の時もあった。冬の時もあった。が、夏はなかった。今までとは全く違う空気公団の音楽の聴き方が楽しめるような気がしてならない。この季節に果たしてどんな風に響くのか。
さておき、この『ダブル』は、これほどまでに満載なアルバムがあったかと思うほどの聞き応えがある。昨年の全国ツアーを経た彼らが感じ取ったものが織り交ぜられ、磨かれ、抜き差しされた贅沢な感じが随所に聴こえてくる。演奏メンバーも非常に豪華で、まさにこのタイトルを表現するにふさわしい面々が名をつらねている。これは驚きを隠せない!その面々を楽しみにしてもらいたいのもそうだが、とにかく楽曲の良質さを感じて欲しい。
本物はここにあり、僕らの毎日に空気公団の音楽が必要だった、と心底感じることになるだろう。来年2017年は、結成20周年を迎える空気公団。その前年である今年から空気公団がまた始まっている。こんなバンドがいるなんて、と思う1枚だ。
『ダブル』
発売日:2016年7月6日(水)
品番:DDCZ-2905
レーベル: fuwari studio
<収録曲>
01.変化する毎日
02.あなたのあさ
03.つながっている
04.失ってしまった何ものか
05.ペン
06.不思議だね(instrumental)
07.マスターの珈琲
08.知らない街へ行こう
09.僕にとって君は
10.新しい道
全10曲収録
performers
山崎ゆかり 戸川由幸 窪田渡
オータコージ 奥田健介 山本精一
山口とも tico moon MC.sirafu
U-zhaan 中村一義
recording,mix&mastering engineer 中村宗一郎